ボディピースには「乳酸菌自体」「生きた乳酸菌」は配合していますか?

配合していません。

ボディピース プレミアムハンドケアクリームには、乳酸菌が作り出す抗菌ペプチドであるナイシンAを高純度に精製したバクテリオシン製剤「ネオナイシン-e®︎」(清掃助剤)を配合しています。

皮膚ケア製品に乳酸菌自体を配合しようとした場合の臨床上の効果について、世界中の研究機関によるこれまでの課題や難題の詳細は、「ネオナイシン」のホームページをご覧いただけましたら幸いです。

また乳酸菌を皮膚用製品や化粧品に用いる際には、大きな課題がありました。

「乳酸菌と保存料や合成殺菌剤を一緒に配合した製品は成立しない」という大きな課題です。

それは、パラベン・フェノキシエタノール・アルコール(エタノール)・BG(ブチレングリコール)・安息香酸Na・ソルビン酸K・グレープフルーツ種子油・酸などの保存料や、各種の合成殺菌剤、乳酸菌バクテリオシンなどの抗菌物質は、生物である菌を殺菌して製品を保存されるための殺菌剤であり、一緒に配合した生物である乳酸菌を殺菌してしまうためです。

また化粧品として一緒に配合するグリセリンや他の植物エキス、精油や香料、他の菌が発酵した液は、乳酸菌を殺してしまいます。

ヨーグルトの様に冷蔵保存ではなく、常温で保存・使用できる皮膚ケア製品・化粧品とする場合は、乳酸菌が生きていては常温では腐ってしまうので、製品として流通させるためには殺菌する事が必要となります。

そこで常温保存・常温で流通できるように製品に、パラベン・フェノキシエタノール・アルコール(エタノール)・BG(ブチレングリコール)・安息香酸Na・ソルビン酸K・グレープフルーツ種子油・酸などの保存料や、アルコール(エタノール)などの殺菌剤を配合しますが、その時点で生物である乳酸菌は死滅してしまいます。

腸内細菌にとっては、死滅した乳酸菌も腸内細菌のエサになり有用性の可能性がある研究報告がありますが、皮膚上に死菌を塗っても何らかの効果があるという研究成果の学術発表はないのが現実です。

乳酸菌が死滅してしまっても乳酸菌培養成分が肌に良いかもしれないと考える場合は、乳酸菌が産出する「グリセリン(保湿成分)」への期待ですが、

その場合は別に乳酸菌が産出した微量のグリセリンを含む不純物の多い培養成分ではなく、純度の高いグリセリンそのものをお肌につける方が高い保湿効果を得られます。

またもし仮に、ヨーグルトや乳酸菌飲料のように生きた乳酸菌を配合し、皮膚用製品や化粧品であっても冷蔵保存状態で流通・販売し、家庭での使用についても冷蔵庫で毎日保存、約1週間限度の消費期限を設定する製品であれば、乳酸菌を生きたまま皮膚に届けることができると思いますが、

生きた乳酸菌であっても皮膚に塗った場合の臨床上の効果は、状況によって異なり、産出するペプチドやグリセリンなどの量は不安定であり、産出には時間がかかり、化粧品として臨床効果への期待については現実的ではないのが現状でした。

それは、皆様もご自宅で生きたビフィズス菌や美肌菌などの乳酸菌を含むヨーグルトや、そのヨーグルトを加熱して乳酸菌を死滅させたものをご自身のお肌に塗って、どのようにお肌が変化するのかをお試しになればお分かりになると思います。

古代の時代からヨーグルトは世界各地で食用として親しまれてきましたが、古代から美容のために用いられるケースが多くないことには理由があると思います。

よって乳酸菌も保存料もどちらも配合されている常温保存が可能な製品、乳酸菌も殺菌剤も同時に配合している製品、乳酸菌培養成分を配合した製品は、効果を想起させる乳酸菌を配合したものにはなりますが、

実際はパラベン・フェノキシエタノール・アルコール(エタノール)・BG(ブチレングリコール)・安息香酸Na・ソルビン酸K・グレープフルーツ種子油・酸などの保存料、アルコール(エタノール)や抗菌物質・合成殺菌剤などの殺菌成分により肝心な乳酸菌は死滅してしまい(死滅しているので常温保存・流通ができる)、臨床上の効果と製品化において大きな課題がありました。

以上の理由から、ボディピース プレミアムハンドケアクリームには、乳酸菌が作り出した抗菌ペプチド・バクテリオシンであるナイシンAを高度に精製した純度の高い「ネオナイシン-e®︎」のみを、バクテリオシンの作用を目的に、表示名称として「乳酸菌培養エキス」として配合しており、臨床上の効果としては期待できない「乳酸菌自体」「生きた乳酸菌」の配合はしない処方としております。

生きた乳酸菌による美容がお好きな方は、市販のヨーグルトやヨーグルト製造機などを用いて、ご自身のお肌への菌の塗布をお試しいただけましたら幸いです。

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